アラサー主婦のパニック闘病記録

2018年7月にパニック障害発病、9月に心療内科を受診。自分の備忘録として、また同じ悩みをもつ方々に参考になればと思います。

パニック障害と家族旅行

スーパーでパニック発作を起こし、

心療内科を予約した翌日から1泊2日でわたしの両親の還暦旅行を予定していました。

 

 

予約してあるし、

家族と一緒ならなんとかなるだろうと少しの不安を抱えながら出発しました。

 

 

宿泊先はコテージになっていて子どもが騒いでも気にならず、外でも遊べたのでとってもよかったです♪

 

 

ちなみに、わたしがパニック障害にかかっていることを知っているのは夫と母だけでした。

 

 

1日目は夫と息子とわたしだけで

那須で前から気になっていたステーキのお店に行こう!と決めていました。

 

 

わたしは旅行で発作を起こさないか不安でほとんど寝ていない状態で、

予期不安のせいか胸やけもしているし、正直ステーキどころじゃなかったです。

 

 

お店の開店と同時に入り、有名なお店だったので開店と同時に満席となりました。

 

 

わたしは食欲がなかったので、息子と二人でキッズミールを半分こすることにしました。

 

 

夫は450グラムのステーキを注文…

旅行のときだけはケチケチしないのが我が家のルールです。

 

 

混雑していたせいか、注文してからなかなか料理が来ませんでした。

先に来ていた隣の席の家族連れが注文してから料理が届き、完食して帰っていったのに、我が家の席には料理が来ません…

 

 

最初は息子と一緒に店内の雑貨を見てお話ししながら気を紛らわしていましたが、

とうとう気が遠くなって動悸がして息苦しくなってしまいました。

 

 

そして、わたしの発作が起こるのとほぼ同時に料理がきました…(笑)

あと少し耐えられていれば…

 

 

息子と夫には先に食べてもらい、わたしは濡れタオルで顔を冷やして発作が過ぎるのを待ちました。

 

 

パニック発作は通常10~30分でおさまるのですが、その時間がすごく長く感じます。

 

 

発作のときは深呼吸をしたり、リラックスのツボを刺激したりして、

副交感神経を優位にさせてあげると発作が収まりやすくなるみたいです。

 

 

レストランで顔を冷やし、必死に深呼吸をしてやりすごし、15分くらいで発作が収まりました。

 

 

ですがやはり食欲は湧かず、夫と息子が食べる様子を見守るのみでした。

 

 

その後博物館に行き、そこでは発作も不安もなく楽しく過ごすことができました。

 

 

すこし小腹が空いたので館内のカフェでアイスを頼みましたが、

一口食べるとまた胸やけがしてしまって結局夫に食べてもらいました。

 

 

わたしは子供のころから何か憂鬱なことや不安なことがあると胃がムカムカして何も食べられなくなってしまう体質だったので

 

旅行の頃はいかに頭の中が不安に支配されていたかを感じます。

 

 

夕方宿泊先に着いてコテージだったせいか、とてもリラックスして過ごせました。

 

 

息子と湖のほとりを探検したり、バーベキューをしたり…

パニック発作のことを考えることもなく、また夕飯は胸やけすることなくモリモリ食べられました。

 

 

しかし夜は眠りが浅く、ほとんど眠れませんでした。

 

 

翌朝、寝不足でしたが旅行の雰囲気もあり特に問題なく起きられました。

 

 

起きて間もなく、朝食のバイキングに向かいました。

 

 

食欲はないけど何かを食べなくては…そう思って、納豆とフルーツをお皿に盛りました。

 

 

しかし一口食べてまた吐き気が…

 

 

夫や母に心配をかけたくないのでなんとか詰め込んで食事を終え、部屋に戻りました。

 

 

無理やり食べたせいか吐き気が収まらず、チェックアウトの時間まで少し休ませてもらうことにしました。

 

 

チェックアウトの手続きも、待っていられる自信がなくて夫に頼みました。

 

 

今から思うと、旅行2日目のこの日の体調がこれまでで一番最悪だったかもしれません。

 

 

チェックアウトしたあと、大内宿を観光しましたが目眩と胸焼けで不安でいっぱいで全く楽しむ余裕がありませんでした。

 

 

そして少し早いですがお昼前には現地解散で、それぞれ家に向けて出発しました。

 

 

旅行に行って現実を忘れれば発作なんて起きない!そう思っていましたが、わたしの不安はもう限界を超えていたようでした。

 

 

というか今思い返すと、「こうゆう状況で発作が起きそうだな」と自ら想像して不安になり、その結果想像通りの場面で発作を起こしてしまう。

 

 

という感じでした。

 

 

今回の旅行でも、夫に迷惑をたくさんかけてしまいました。

 

 

発作が起こるたびに、ママ~ママ~とぐずる息子をあやしてくれて、車の移動中はわたしを休ませてくれて、わたしの両親との旅行なので両親にも気をつかってくれて…

 

 

迷惑かけてごめんね…

 

 

わたしがこう言うと、

 

 

べつに迷惑じゃないよ

 

 

と、一言だけ答えてくれました。

 

 

もともと責任感が強く、なんでもかんでも責任を感じやすいタチなので、この一言だけで涙が出るくらい救われました。

 

 

この人と結婚して良かった、この人のために早く治さないと、そう感じた旅行でした。